ハートブリング

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杜氏の郷 Windows7対応版

母さんが再婚して半年……まだ俺が物心つく前に父親が亡くなってからというもの、女手ひとつで育ててくれた母さんの幸せを思えば、無論反対などするべくもない。引っ越しに伴って俺も転校する事とか、先方もいわゆるバツイチで、二人の娘がいるとか……それもまぁ、たいした問題じゃない。正直言うと、女ながらに大手商社の主任までのぼりつめた母が惚れた相手にも、少々興味があった。そして俺たち母子は、二人で新しい義父さんの元……新潟へ引っ越した。だが……俺的には、少々問題とも言える事態が待ち受けていたのだった。日本を代表する豪雪地帯に居を構える義父さんは、「高岡酒造」という小さな酒蔵の蔵主だった。江戸時代から続くそれなりに由緒正しい酒蔵だそうだが、学生の俺に日本酒の善し悪しなど判るはずもなく、ただ戸惑う事ばかりだ。しかし、義父さんは真面目で優しい人で、母さん同様俺にまで、とても優しくしてくれた。「長男になったからと言って、無理にこの酒蔵を継がなくてもいい」そう言ってもくれる。将来……俺はどうしたかったんだろうか?強●されなかったからと言って、具体的な将来像なんて、考えてもみなかった…………とまぁ、ここまではいい。問題は……新しく出来た二人の義妹たちだった。「妹」と聞いていたので、すっかり小さな女の子だと思っていたのだが……歳の差はたったの半年だという。双子だという義妹達は、ひいき目に見ずともとびきり可愛らしく……正直好みだったりする。しかし、いきなり年頃の女の子……それも二人と同じ屋根の下暮らすのは、なかなか刺激的で大変な事だったのだ!?それでもやっと半年が過ぎ、俺たちもそれなりに兄妹らしくなって……来たのだろうか?秋の風もすっかり冷たさを感じさせ、季節はもう冬……この酒蔵も杜氏達を迎え、本格的な酒造りの季節が始まる。静かな雪国の酒蔵は、四季の中で一番の賑やかな時期を迎えるのだ。そして、そんな慌ただしさの中、俺は「彼女」に心惹かれていった……それは……降り積もる雪のように、静かに、だが確実に…… もっとみる
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先輩がフィアンセ!? Windows7対応版

俺は孝之、立原学園に通う1年生だ。そして俺は、ある意味人生の岐路に立たされていた。そう……親の決めた許嫁とやらが、この俺にいることが発覚したからだ!?しかも、その相手というのが、我が校の鬼の学生会長と呼ばれる「篠原優乃」というから、驚きもひとしおだ。そんなある日、まだお互いに許嫁どころか恋人としてすら意識出来ない俺たちに、ウチの母親の冷酷な指令が……彼女の花嫁修業も兼ねて、家の世話をしてもらえと言うのだ。で、ウチの母親はそのまま俺を置いて、地方出張中の親父の所へ行ってしまうらしい。さすがに困った俺だが、彼女は「迷惑なの?」とじろりと睨み付け、そのまま居候を決め込んでしまう。い、いや……迷惑もナニも、まだ俺たち恋人ですらないし……そんな俺の困惑をヨソに、ずんずんと同居の準備を進めてしまう彼女。そ、そりゃ俺だって、前々から美人だな〜とか思ってたし、スタイルも抜群だし……こんなヒトが彼女になってくれたらって、思ってはいたけれど…でもこのキツイ性格じゃなぁ。しかし、そんな彼女の振る舞いが、少しずつ違ってきた。なんというか……些細なことで嫉妬したりして……でも、その後叱られた仔犬みたいな目でじっと俺を見つめたり……、か、可愛いじゃないかっ!?……そして俺は思いだした。彼女が……いや、優乃ちゃんと子供時代に逢っていたこと。「お嫁さんになってあげるね」……そんな彼女の言葉を。可愛いおじゃまキャラもエンジン全開で迫ってくるし、女の子は誰も彼もドミノ倒しモドキだし、もうハーレム状態だぁ……大変だ、ホント。さあ、学校に、遊びに、そして青春に、頑張らなくっちゃあ! もっとみる