くすくす

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Dear My Friend Complete Version

それは、ある冬の日に始まった、淡い青春の物語――。 主人公の少年――森川恭一は、その街の学園に通うごくごく普通の男の子。 売れない小説家の父親と看護婦をしている母親に育てられ、真っ直ぐに……とは言えないまでも、取り立てて道を踏み外すこともなく、用意されていたレールの上を走り続ける毎日だった。退屈で、刺激の少ない日常。多少は不満を感じないでもなかったが、友達という名の仲間たちと共に過ごす毎日は、それなりに楽しいと感じられるものだった。 だが、その日から、彼の生活はほんの少しだけいつもとは違うものになっていく。 きっかけは、恭一の父親が一人の孤児を自宅に引き取ってきたこと。恭一と同い年で、久城麻衣とかいう名前の、可愛いらしい女の子である。父親曰く、身よりのない彼女の里親になることにしたのだという。 突然「家族が増えました」などと言われても、恭一には戸惑うことしか出来ない。それは引き取られてきた少女も同じの様子。だから、二人は友達になることにする。一緒に暮らしているとはいえ、友達が増えるだけなら問題はない。そんな風に思いこもうとする。恭一は自分の親友達にも麻衣を紹介し、新たな仲間に加えていこうと試みる。 一つの変化を除き、何も変わらない日常。……でも、一つの変化が何かを変えつつあることを、誰もがひっそりと感じている――。 もっとみる
CGがいい

晴れときどきお天気雨

――この街に【神様】がやって来る。主人公・春日井祐也の暮らす小さな街は、そんな噂で持ちきりでした。とはいえ、別にそれほど珍しい話ではありません。一説によれば、全国に一万人近くの【神様】がいると言われているこの世界――。不思議な力を持つだけで、普通の人とほとんど変わらない【神様】達は、その『奇跡』の力を活かして物の怪退治みたいなお仕事をあちらこちらでやっているのです。それでもやっぱり【神様】は【神様】です。頼めば 『願い事』 を叶えてくれるという話もあって、小さな街は歓迎ムードで盛り上がっていました。駅前で新しい【神様】をお出迎えするというイベントに、祐也も参加していました。祐也の場合、歓迎しているからというよりは【神様】が転校してくる予定の学園の、生徒会の役員だからという理由だけなのですが――――ともあれ、ついに【神様】は姿を現します。駅の改札口からではなく、何故か空高くから、祐也の頭の上にパンツも丸見せで落ちてくるという格好で。かくして始まったのは、新米の頼りないドジっ娘 ‘神様’ と、ちょっぴり無愛想な少年の、おかしな関係。「……願い事って、どうやって叶えるんでしょう?」 もっとみる