るいは智を呼ぶ

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るいは智を呼ぶファンディスク −明日のむこうに視える風−【萌えゲーアワード2011 ファンディスク賞金賞受賞】

僕らはみんな呪われている。和久津智には秘密があった。持って生まれた〈呪い〉のせいで、初めて得た‘同類’たちにも、自分が‘男’であることを告げられないでいた。禁忌を破れば死をもたらす〈呪い〉の痣。呪われた少女たちは、お互いの抱えたトラブルに立ち向かうため―――〈同盟〉を結ぶ。ある時は賭けレースに出場し、ある時は地元のギャングたちと渡り合い、力をあわせて平穏を勝ち取った‘少女’たちの前に、7人目と8人目の〈呪い〉の痣の持ち主が現れる。騒がしくも楽しく、少し後ろめたい日々の中。智は死んだ筈の姉、真耶が生きているという手掛かりを得る。だが、身の回りに不可解な出来事が起き始め……。それは、いまだ語られざる‘可能性’。――――そして僕らはまた出逢う。 もっとみる 特集: あかべぇそふとつぅ特集
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るいは智を呼ぶ ―フルボイスエディション―

「おはようございます、和久津さま。キスしてよろしいですか?」「だめ」これが三日前。平穏無事な朝、同級生とのたわいもない日常。「いくわよ、いいわね、気合いを入れて!」「物事は精神論より現実主義で!」その三日後。燃えるビルの屋上からダイブして、都市伝説の黒いライダーに追いかけられた。運命はいつだって問答無用にやってくる。自分たちをお構いなしに自分勝手に巡っていく。皆元るいは、家なし子だった。花城花鶏は、奪われたものを取り返すためにやってきた。鳴滝こよりは、消えた婚約者を探していた。茅場茜子は、父の不始末のとばっちりを受けていた。白鞘伊代は、ひとりぼっちだった。そして。猫かぶりの優等生、和久津智は断末魔だった。智には痣がある。宿命のような運命のような、烙印めいた小さな痣だ。その痣は、きっと昔から、ろくでもない先行きを予告していたのだろう。死んだ母から手紙が届いて以来、地雷原に迷い込んだように引きも切らずトラブルが押しかける。宿命のように運命のように、涙目の智が出会った少女たちの身体には、智と同じ形の痣があった。言語道断な呪われた青春と対峙するために、一心でもなく同体でもない、六人の少女が同盟を結ぶ。「つまり、これは同盟だ。破られない契約、裏切られない誓約、あるいは互いを縛る制約でもある。利害の一致だ。利用の関係だ。気に入らないところに目をつぶり、相手の秀でている部分の力を借りる。誰かの失敗をフォローして、自分の勝ち得たものを分け与える」「誰かのためじゃなく自分のために、自身のために」「僕たちはひとつの‘群れ’になる。群れはお互いを守るためのものなんだ」いつか来る平穏無事な日々を夢見て、全身全霊で疾走するでこぼこだらけの少女たちは、いつしか固い絆で結ばれていく。けれど。和久津智は仲間にもいえない秘密を隠し持っていた。彼女は「男の子」だったのだ――。 もっとみる 特集: あかべぇそふとつぅ特集