2025-09

代わり映えしない、しかし楽しい学園の日々。ある眠れない日、私、『澤田由紀』はふとルームメイトのお姉さま、『小清水詩織』からカーテン越しに話しかけられた。「まだ起きてらっしゃいますか？」「ええ。貴女も眠れないの？」「はい。なぜか目がさえて」「急に寒くなったせいかしら……」『人肌寂しい』そんな言葉がふと思い浮かぶ。明かりをつけて、カーテンを開けてくれるお姉さま。ここ半年ばかり、このお姉さまと過ごしている。時折、お姉さまに対して自分は憧れ以上のものを抱いているのではと自分が少し怖くなっていた。久しぶりにいろいろと話をする中、突然の雷雨。「ほら、あなたはこんなに女の子らしいじゃない」女らしくないと悩んでいる主人公の言葉に返すように微笑むお姉さま。「そうだ。よく眠れるおまじないをしてあげましょう」ベッドから立ち上がり、お姉さまは私の傍までやってくるとキスをした……。 もっとみる

煩悩全開でいつも女性の事ばかり妄想し、趣味は女性のパンチラ盗撮というダメダメ主人公、卯月真樹夫。当然学園では女生徒から総スカンされており、年齢イコール彼女居ない歴なチェリーボーイ。ところがある日、学園のアイドルと称される女生徒から告白を受け、あっという間に気付けばエッチまでしてしまった。しかし、甘い話はここまで。突然の出来事に夢見心地のまま惚けている真樹夫の前で、突然その生徒がモンスターの姿へと変貌し、真樹夫を襲ってきたのだ。 あわや、モンスターの餌食になるかと思われたその瞬間、どこからともなく、まるでアニメの世界から飛び出してきたような姿をした――そう、魔法少女が、真樹夫を救うべく現れる。 見た目通り、いや、更にそれより弱々しいその魔法少女は、モンスターに散々エッチな目に遭わされながらも、真樹夫を救ってくれた。その可愛い姿に心揺れる真樹夫だったが、その正体は何と幼馴染みの如月菜々美だった。驚く真樹夫に、菜々美に不思議な力を与えたという謎の生物、ひゃくたけが言う。どういうワケか、敵の大ボスの力を受けた女の子達は、真樹夫を狙っている。協力して、囮になって欲しいと。断ろうとした真樹夫の脳裏にある考えが浮かぶ。これは協力するという名目で、女の子とエッチできるんじゃないか、と。 緩みっぱなしの唇で協力を請け負った真樹夫だったが、これがとんでもない大事件へと繋がっているとは、当然微塵も感じていなかった…… もっとみる